大阪大学 2000年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 指数・対数、微分、積分
- 解法
- 接線・法線、文字消去、面積計算、極限計算
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 —
問題
a>0とする.直線lが曲線
C1:y=logxとC2:y=log(x−a)+a
のどちらにも接している.
(1) lの方程式を求めよ.
(2) l,C1,C2により囲まれる部分の面積S(a)を求めよ.
(3) 極限値a→∞lima2S(a)を求めよ.ただしx→∞limxlogx=0は用いてよい.
出典:大阪大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
二曲線への接点を別々の文字で置き、共通接線の傾きと切片を比較して接点を決める。二曲線の交点で積分区間を分け、式を接点間の関係で整理する。
解答
(1)
C1 の x=u における接線は
y=ux+logu−1.
一方、C2 で x−a=v となる点における接線は
y=vx+logv+a−va−1.
これらが同じ直線なので、傾きの比較から u=v、切片の比較から
a−ua=0
を得る。a>0 より u=v=1 である。従って共通接線は
l: y=x−1.
(2)
二曲線の交点の x 座標を b とすると
logb=log(b−a)+a,
従って
b=ea−1aea,b−a=ea−1a.
対数関数は接線より下にあるので、囲まれる面積は
S(a)=∫1b(x−1−logx)dx+∫ba+1{x−1−log(x−a)−a}dx.
ここで
t=b−a=ea−1a,b=eat
とおいて積分を整理すると
S(a)=2a2+at−blogb+tlogt=−2a2−alogt=alogaea−1−2a2.
従って
S(a)=alogaea−1−2a2.
(3)
a2S(a)=alog(ea−1)−aloga−21.
また
alog(ea−1)=1+alog(1−e−a)⟶1,
問題文で使用を許された極限より (loga)/a→0 である。従って
a→∞lima2S(a)=1−0−21=21.