大阪大学 2000年度
後期・理系数学 後期 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、方程式・不等式
- 解法
- 数学的帰納法、漸化式の変形、特性方程式、微分による最大最小
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
数列{an},{bn}を
a1=−2,b1=3,an+1=3an+2bn,bn+1=4an+3bn(n=1,2,3,⋯⋯)
で定める.
(1) すべての番号nについてbn2−2an2=1であることを示せ.
(2) cn=2an+bnとするときcnをnを用いて表せ.
(3) bnが最小となる番号nを求めよ.
(4) (3)で求めたnの値をmとするとき,n≧mならばbn+1≧bnとなることを示せ.
出典:大阪大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
(1) 二次形式が漸化式で不変であることを直接計算する。(2) 2an+bn が等比数列になることを見抜く。(3)(4) 不変式から bn=(cn+cn−1)/2 と表し、cn の大小で単調性を判定する。
解答
(1)
漸化式を代入すると
bn+12−2an+12=(4an+3bn)2−2(3an+2bn)2=bn2−2an2.
初項では
b12−2a12=9−8=1
なので、数学的帰納法により
bn2−2an2=1
がすべての n で成り立つ。
(2)
とおくと
cn+1=2(3an+2bn)+(4an+3bn)=(3+22)cn.
また
である。従って
(3)
(1)より
(2an+bn)(bn−2an)=1.
すなわち
なので
bn=21(cn+cn−1).
3+22>1 であり、cn=1 となるのは n=2 である。正数 t に対して
t+t1≧2
で、等号は t=1 のときだけだから、bn が最小となる番号は
n=2
である。
(4)
m=2 である。n≧2 では cn≧1 かつ cn+1>cn である。関数
h(t)=21(t+t1)
は t≧1 で増加するから
bn+1=h(cn+1)≧h(cn)=bn.
従って n≧m なら bn+1≧bn である。