大阪大学 2000年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 複素数平面、方程式・不等式
- 解法
- 実部虚部比較、式変形、場合分け
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
p,qを実数,q=0とする.p+qi(i=−1は虚数単位)が方程式x3+px+10=0の解であるとき,pとqの値を求めよ.
出典:大阪大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
複素数 p+qi をそのまま代入し、実部と虚部を比較する。虚部は q(3p2−q2+p)=0 となり、条件 q=0 から q2=3p2+p が得られる。これを実部の式へ代入して p だけの3次方程式にし、因数分解で実数解を決める。係数が実数であることを使い、共役解と解と係数の関係から解く別解も自然に成立する。
解答
p+qi が方程式 x3+px+10=0 の解であるから (p+qi)3+p(p+qi)+10=0 である。
まず (p+qi)3=p3+3p2qi+3p(qi)2+(qi)3=p3−3pq2+(3p2q−q3)i である。また p(p+qi)=p2+pqi だから、実部と虚部を比較して p3−3pq2+p2+10=0 および 3p2q−q3+pq=0 を得る。
虚部の式は q(3p2−q2+p)=0 である。条件より q=0 なので q2=3p2+p である。これを実部の式へ代入すると p3−3p(3p2+p)+p2+10=0 となる。整理して −8p3−2p2+10=0 すなわち 4p3+p2−5=0 である。左辺は 4p3+p2−5=(p−1)(4p2+5p+5) と因数分解できる。2次式の判別式は 52−4⋅4⋅5=−55<0 であるから、実数解は p=1 だけである。したがって q2=3⋅12+1=4 より q=2,q=−2 である。よって求める値は (p,q)=(1,2),(1,−2) である。
別解。方程式の係数は実数なので、p+qi が解なら p−qi も解である。残りの実数解を r とすると、解と係数の関係より (p+qi)+(p−qi)+r=0 であるから r=−2p である。また、2つずつの積の和は x の係数 p に等しいので (p+qi)(p−qi)+r(p+qi)+r(p−qi)=p である。すなわち p2+q2+2pr=p であり、r=−2p を代入して q2=3p2+p を得る。さらに3解の積は −10 だから (p2+q2)r=−10 である。r=−2p を代入すると p(p2+q2)=5 であり、q2=3p2+p から p(4p2+p)=5 すなわち 4p3+p2−5=0 となる。以後は上と同じく p=1、q=±2 を得る。