大阪大学 1998年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 図形と方程式、積分、微分
- 解法
- 軌跡、面積計算、微分による最大最小
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
放物線y=x2+1上に点Pをとる.原点OとPを結ぶ線分OPをt2:(1−t2) (0<t<1)に内分する点をQとする.次の問に答えよ.
(1) 点Pが放物線上を動くとき点Qが描く曲線Cの方程式を求めよ.
(2) 放物線y=x2+1と曲線Cが囲む図形の面積Sを求めよ.
(3) 0<t<1におけるSの最大値を求めよ.
出典:大阪大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
点 P=(X,X2+1) とおくと、O が原点なので、内分比から Q=t2P と表せる。これにより軌跡 C は縦方向に持ち上がった細い放物線になる。面積は2つの放物線の交点 x=±t を出し、上下差を積分して求める。最後は S=4(t−t3)/3 を 0<t<1 で最大化する。
解答
(1)
点 P を P=(X,X2+1) とおく。O は原点であり、Q は線分 OP を t2:(1−t2) に内分するので、Q=t2P である。したがって Q=(t2X,t2(X2+1)) と書ける。 Q=(x,y) とおくと x=t2X なので X=t2x である。これを y=t2(X2+1) に代入すると y=t2(t4x2+1)=t2x2+t2 である。よって、点 Q が描く曲線 C の方程式は y=t2x2+t2 である。
(2)
元の放物線 y=x2+1 と曲線 C の交点を求める。 x2+1=t2x2+t2 であるから、両辺に t2 をかけて t2x2+t2=x2+t4 となる。整理すると (1−t2)x2=t2(1−t2) である。0<t<1 より 1−t2=0 なので x2=t2 すなわち x=±t で交わる。 −t≦x≦t では
(x2+1)−(t2x2+t2)=(1−t2)(1−t2x2)
であり、これは 0 以上である。したがって面積 S は
S=∫−tt{x2+1−(t2x2+t2)}dx
である。被積分関数は偶関数なので S=2∫0t{1−t2+x2−t2x2}dx =2[(1−t2)x+(1−t21)3x3]0t
=2{t(1−t2)+3t3−3t}=34t(1−t2)
である。
(3)
(2)より S=34(t−t3) である。0<t<1 で微分すると dtdS=34(1−3t2) である。したがって S は 0<t<1/3 で増加し、1/3<t<1 で減少する。よって最大は t=31 のときである。このとき
Smax=34(31−331)=34⋅332=2783
である。
別解。C は、元の放物線上の点を原点から t2 倍に縮小して得られる軌跡である。交点が x=±t になることを確認すれば、上下差は (1−t2)(1−t2x2) という左右対称の二次式である。そこで x=tu とおくと S=t(1−t2)∫−11(1−u2)du=34t(1−t2) となり、積分計算を短くできる。