大阪大学 1997年度
後期・理系数学 後期 第2問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、数列、指数・対数、整数
- 解法
- 部分積分、定積分評価、漸化式の変形、背理法
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
自然数nに対しfn(x)=xne1−x、an=∫01fn(x)dxとする。
(1) 0≦x≦1で0≦fn(x)≦1を示し、0<an<1を示せ。
(2) a1と、n>1におけるan,an−1の漸化式を求めよ。
(3) n!an=e−(1+1!1+⋯+n!1)を示せ。
(4) どの自然数nについてもn!eが整数でないことを示せ。
出典:大阪大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
微分で被積分関数を評価し、部分積分で漸化式を作る。漸化式を階乗で割って和をとり、最後は0<an<1を使う。
解答
(1)
0<x≦1で
fn′(x)=xn−1e1−x(n−x)≧0
であるから、fnは[0,1]で単調増加する。fn(0)=0、fn(1)=1より
0≦fn(x)≦1.
さらに(0,1)では0<fn(x)<1なので、区間の長さが1であることから
0<an=∫01fn(x)dx<1.
(2)
直接積分して
a1=∫01xe1−xdx=e−2.
またn>1について部分積分すると
an=[−xne1−x]01+n∫01xn−1e1−xdx=nan−1−1.
(3)
前式をn!で割ると
n!an=(n−1)!an−1−n!1.
これをnから2まで繰り返し、a1=e−2を用いれば
n!an=e−2−j=2∑nj!1=e−(1+1!1+2!1+⋯+n!1).
(4)
(3)を変形すると
n!e=n!(1+1!1+⋯+n!1)+an.
右辺第1項は整数であり、(1)より0<an<1である。従ってn!eは整数と整数の間にあり、整数ではない。