問題
、を零行列とする。
(1) ならを示せ。
(2) で、の4成分をどのように並べ替えて得る行列も逆行列をもたないとする。をすべて求めよ。
出典:大阪大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
2次行列の固有方程式を用いて高い冪を2次まで下げる。(2)はから積と和を決め、すべての並べ替えが特異となる条件を3通りの積の組合せで調べる。
解答
(1)
からである。2次行列の固有方程式より
従ってである。もしなら、帰納的にとなり、からを得るが、右下成分は4なので矛盾する。従ってであり、である。(2)直接計算すると
なのでであり、からを得る。従って成分の多重集合はで、である。4数を2組に分けた積が行列式の正負2項になる。どの並べ替えでも行列式が0であるには、3通りの組分けの積がすべて等しくなければならない。既にであり、さらに
が必要なのでである。からを得る。逆に成分がなら、どの組分けでも対角積と非対角積は等しく、すべて特異である。従って