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大阪大学 1996年度
文系数学 第3問

問題

曲線 軸との交点を左から順にとする.線分とこの曲線によって囲まれる部分をそれぞれとする.次の問に答えよ.

(1) の面積が等しくなるための必要十分条件はであることを示せ.

(2) 上の曲線を軸に関して対称移動し,次に軸の正の方向にだけ平行移動してできる曲線の式を求めよ.

(3) の面積がすべて等しいとき,を用いて表せ.

出典:大阪大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

面積の等式は符号つき積分に直す。 は対称移動を使って同じ形の条件に帰着する。最後は とおき、 を満たす解だけを残す。

解答

(1)

とおく。 であるから、 では では である。したがって である。よって と同値である。

ここで であるから

である。これを整理すると となる。 なので、 すなわち と同値である。

(2)

軸に関して対称移動すると である。さらに 軸の正の方向に だけ平行移動すると、式は となる。したがって である。

(3)

(1) より、 の条件は である。

次に の条件を作る。(2) の移動後の曲線は、 軸との交点が左から である。この曲線で左の二つの囲まれた面積が等しいことは、元の曲線で であることに対応する。よって (1) と同じ形の条件を、 の代わりに に用いると である。整理して を得る。 とおく。 であり、 より である。(1), (2) を で割ると となる。

(3) から は解でないことが分かるので、 である。これを (4) に代入して分母を払うと を得る。したがって

が候補である。

このうち を満たすものを調べる。 を満たさない。また を上の式に入れると となり不適である。残る では となり、確かに を満たす。よって である。

別解。 は符号つき積分で と書ける。これを直接計算しても (2) と同じ条件 が得られる。対称移動を使う方法は計算を再利用でき、直接積分は符号の対応を自分で確認しやすい。どちらでも最後の連立処理は同じである。