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大阪大学 1992年度
文系数学 第1問

問題

3次式を考える.0でない実数をどのようにとっても2曲線が共有点を持たないための必要十分条件を,の係数を用いて書き表せ.

出典:大阪大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

2曲線が共有点をもつかどうかは、ある実数 となるかどうかに尽きる。 で差 を割ると の2次方程式になり、これがすべての で実数解をもたない条件を判別式で調べる。判別式は だけを含む形になり、 は許されないが を0に近づけられるため、境界では等号を許すことに注意する。最後に が差に現れないことも確認する。

解答

2曲線 が共有点をもつことは、ある実数 について が成り立つことと同値である。ここで として差を取ると

である。したがって共有点をもたないためには、すべての に対して が実数解をもたなければならない。

この2次方程式の判別式を とすると

である。よって、すべての で実数解をもたないための条件は である。

まず ならば、任意の について となるので共有点は存在しない。逆に なら、十分小さい を取れば となり、 である。このとき2次方程式は実数解をもち、共有点が生じる。

したがって必要十分条件は すなわち である。定数項 は差 で消えるので、 には制限はない。

別解。微分による見方もできる。 であり、この2次式がすべての実数 で0以上である条件は すなわち である。このとき は単調に増加し、等号の場合も となって一点を除いて増加しているので、異なる2点で同じ値を取らない。したがって なら である。

一方、 なら は異なる2つの実数解をもち、 は極大・極小をもつ。その2つの値の間の水平線は曲線と少なくとも2点で交わるので、異なる について となる。 とすれば共有点が生じる。よって同じ条件が得られる。