問題
は負でない整数とする.3次方程式がただ1つの整数解をもち,それ以外に実数解をもたないようなをすべて求めよ.
方針
左辺を とおき,まず を別に処理する。 では導関数から増減と極大・極小を調べ,実数解が一つだけになる を絞り込む。その後,残った について整数解を確認する。 は約数を総当たりするより,実数解が一つしかないことを使って,その根が連続する二つの整数の間にあることを示す。
解答
左辺を とおく。
まず の場合を調べる。このとき であるから,実数解は だけである。これは整数解なので, は条件を満たす。
以下, とする。導関数は である。したがって, は する。よって で極大, で極小をとる。
その値を計算すると であり, である。 のときは である。 で となり,その後 で正の値をとるので, に一つ実数解がある。一方, 以後は極小値も正であるから,それ以上の範囲では実数解をもたない。したがって実数解は一つだけである。 のときは であり,実際 である。したがって実数解は の二つがあり,条件を満たさない。 のときは , である。さらに で , で だから,三つの区間 にそれぞれ一つずつ実数解をもつ。よって条件を満たさない。
以上より,条件を満たす可能性があるのは だけである。 はすでに条件を満たすことを確認した。 のときは であり, である。 の場合なので実数解は一つだけであり,その一つが整数解 である。したがって は条件を満たす。 のときは である。この場合も実数解は一つだけである。ところが であり, であるから,そのただ一つの実数解は と の間にある。したがって整数ではない。よって は条件を満たさない。
以上から,求める は である。