大阪大学 1983年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数列、ベクトル
- 解法
- 漸化式の変形、座標設定、範囲評価
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10分
問題
座標平面上に3点A(1,1),B(2,2),P(−300,−600)がある.△ABPの重心をP1,△ABP1の重心をP2,⋯⋯とし,一般に△ABPnの重心をPn+1とする.どんなnに対して点Pnは第4象限にはいるか.
出典:大阪大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
初期点を P0 と置き、重心の定義から Pn+1=(A+B+Pn)/3 を作る。各座標は同じ形の一次漸化式になり、固定値 3/2 との差が 1/3 倍される。第4象限の条件 xn>0, yn<0 を 3n の不等式に直す。
解答
初期点を P0=P=(−300,−600) とおく。Pn=(xn,yn) とすると、Pn+1 は三角形 ABPn の重心なので Pn+1=3A+B+Pn である。 A=(1,1),B=(2,2) だから xn+1=1+3xn,yn+1=1+3yn である。
この漸化式の固定値はどちらも 23 である。したがって xn−23=3n1(x0−23) より xn=23−2⋅3n603 である。同様に yn=23−2⋅3n1203 である。
点 Pn が第4象限に入る条件は xn>0,yn<0 である。これらはそれぞれ 3n>201, 3n<401 と同値である。 34=81,35=243,36=729 なので 201<3n<401 を満たすのは n=5 だけである。