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名古屋大学 2026年度
理系数学 第1問

問題

を原点とする平面において,曲線の第1象限にある部分をとし,上の2点 (ただしを考える。とおき,2直線で囲まれた部分の面積をとする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) を用いて表せ。

(2) であるとき,を用いて表せ。

(3) 2点上ををみたしながら動くとき,の最小値を与えるの値を求めよ。

出典:名古屋大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

2直線 と曲線 で囲まれる部分は,原点から曲線上の点へ向かう動径が掃く面積として考える。曲線上の点を とすると,微小な扇形の面積は で表され,ここでは になるので が得られる。角度条件は2直線の傾き から を求める。(3)では と置き,対数の中身を最小にする一変数微分へ帰着する。

解答

(1)

曲線上の点を とおく。原点からこの点へ向かう動径が, から まで動くときに掃く面積が,求める面積 である。 に変わるとき,2つの動径と曲線の小さい弧でできる微小部分の面積は,2つのベクトル が作る三角形の面積で近似できる。その極限は である。ここで だから であり,

である。

したがって である。

(2)

直線 の傾きは であり,直線 の傾きは である。 なので である。2直線のなす角 について

である。 なので である。よって となる。これを について解くと である。 より だから である。 より である。

(3)

(2)の条件のもとで である。 とおくと, より である。また だから である。対数関数は単調増加なので, を最小にすればよい。

微分すると

である。分母は で正なので,符号は で決まる。この2次式の にある根は である。したがって から に変わるので, で最小となる。

ゆえに であり, だから, の最小値を与える である。