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名古屋大学 2024年度
理系数学 第3問

問題

座標空間の3点の定める平面をとする。また,

を満たすすべての点からなる領域をKとする。

(1) 内積を求めよ。

(2) 原点から平面に下ろした垂線の足をとする。で表せ。

(3) 領域K上の点に対して,線分上の点で(は非負の実数)を満たす点が存在することを示せ。

(4) 領域Kにおいて原点からの距離が最小となる点の座標を求めよ。

出典:名古屋大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

を基底のように使い,平面内の点を係数で表す。(2)はとおき,の両方に垂直であることからを求める。(3)は係数平面で見ると,は第1象限の点なので,線分係数0の半直線と必ず交わる。(4)はよりを使い,(3)で得た半直線上に最短点を押し下げられることから,上で距離を最小化する。直接2変数二次式で最小化する別解も確認に有効である。

解答

(1)

である。したがって

である。よって

である。

(2)

とおく。は原点から平面に下ろした垂線の足なので,は平面上の方向ベクトルに垂直である。すなわち

である。

ここで

であり, だから

である。(1)の内積も用いると,垂直条件は となる。これを解いて を得る。したがって である。

(3)

領域上の点

と表す。(2)より,係数で見ると に対応し, に対応する。

線分上の点は,を用いて と表せる。の係数を0にしたいので を満たすを取る。これは であり,だからである。

このときの係数は であり,より非負である。したがって,この点をとすれば

となる。よって条件を満たす点が線分上に存在する。

(4)

は平面に垂直であり,はともに平面上にあるので,任意のについて である。したがって,を最小にするにはを最小にすればよい。

(3)より,任意のに対して,線分上にを満たす点が存在する。このに含まれる。または線分上にあるので である。よって となる。したがって,最短点は半直線 上で探せばよい。

とおくと である。原点からの距離の2乗は

である。これは と平方完成できるので,で最小となる。したがって である。

よって求める点は である。

別解。(4)は直接2変数の二次式を最小化してもよい。とおくと,であり, である。固定したに対し,で見ると であるから,最小はで起こる。すると となり,で最小である。これより同じ点を得る。