問題
曲線上に2点,をとる。ただしとする。このとき,次の条件を満たすの範囲を求めよ。
条件:上の点 で,が直角になるものが存在する。
出典:名古屋大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
点で直角になる条件を内積で表し,端点に対応する因子を除いて2次式の根の位置を調べる。判別式からが必要である。さらに小さいでは2次式が区間で正のままなので,境界でとなる値を調べる。開区間なので等号は入らず,その後は符号変化により根の存在を示す。
解答
点においてが直角である条件は である。ここで
だから,
である。
条件のもとでは,,であり,この2つは0にならない。したがって がに実数解をもつ条件を求めればよい。
まず判別式は である。のもとでならとなり,根は存在しない。よって必要条件としてを得る。
次にのときを調べる。この範囲では である。またでは が成り立つ。したがってはで減少しており,なら である。よってこの範囲では根は存在しない。境界では根がに来るだけなので,開区間条件を満たさない。
最後に なら,実際に根が存在することを示す。とおく。 のときは であるから,に根がある。 のときは であるから,に根がある。となるでも,はに含まれる。 のときは であるから,に根がある。
以上より,求めるの範囲は である。
別解。 が直角である点は,線分を直径とする円上にある。放物線との交点を調べると,端点に対応するのほかに, を満たす交点が現れる。したがって問題は,この追加交点の座標がに入るかどうかに帰着する。追加交点が右端に一致する境界は であり,で最初に区間へ入る値はである。端点は許されないため,結論はとなる。