問題
正の整数に対して,その(1と自分自身も含めた)すべての正の約数の和をと書くことにする。このとき,次の問に答えよ。
(1) を正の整数,を3以上の素数とするとき,を求めよ。
(2) を求めよ。
(3) 2016の正の約数で,となるものをすべて求めよ。
出典:名古屋大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
約数和は素因数ごとに分けて積で表す。(1)での部分と素数の部分を分離し,(2)ではを用いる。(3)はとおき,の各因子がを割るかどうかで絞る。特にでは因子13が出て不可能であり,2の指数が5になるにはが必要である。
解答
(1)
の正の約数は,または の形である。したがって約数の和は
である。
(2)
まず である。約数和は素因数ごとに積で表せるので,
である。
(3)
は2016の正の約数であるから, とおける。ただし である。このとき である。
もしなら,がの因子になる。しかし は13で割り切れないので,は不可能である。したがってまたはである。
次に2の指数を見る。因子は奇数である。また,ならに関する因子は1,なら である。さらになら7に関する因子は1,なら である。右辺に含まれる2の指数は5だから,これを作るには でなければならない。
このとき である。より となる。よって であり,である。
したがって求める約数は のみである。実際, となり,条件を満たす。