過去問データベース 過去問を探す

名古屋大学 2006年度
文系数学 第2問

問題

平面上に点がある.平面上の直線に関して点と対称な点が軸上にあるとき,直線をピッタリ直線と呼ぶことにする.

(1) 点を通るピッタリ直線があるとし,に関してと対称な点をとするとき,の間に成り立つ関係式を求めよ.

(2) ピッタリ直線が2本通る点の存在範囲を求め,それを図示せよ.

(3) 点を通る2本のピッタリ直線が直交するような点の存在範囲を求め,それを図示せよ.

出典:名古屋大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問

方針

反射の条件は,直線 が点 とその反射先 を結ぶ線分の垂直二等分線であることに言い換える。 軸上にあるとして とおき,点 が垂直二等分線上にある条件を距離の等式で表す。 に関する二次方程式の実根の個数が,通れる直線の本数に対応するので,(1)は二次方程式,(2)は判別式,(3)は2本の直線の傾きの積で処理する。

解答

が直線 に関して 軸上の点 に移るとする。このとき は線分 の垂直二等分線であるから, 上にある条件は である。整理すると

となる。よって(1)の答は である。

(2) 点 を通るピッタリ直線の本数は,この二次方程式の実数解 の個数に等しい。異なる2本の直線が存在するための条件は判別式が正であること,すなわち である。これを整理すると であり, を得る。したがって求める領域は である。

(3) 二次方程式の2つの根を とする。線分 の傾きは であるから,その垂直二等分線であるピッタリ直線の傾きは である。2本が直交するためには であればよい。つまり である。根と係数の関係より なので したがって ,すなわち である。このとき判別式は で常に正だから,任意の について2本の直交するピッタリ直線が存在する。よって求める点 の集合は すなわち 軸全体である。