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名古屋大学 1992年度
文系数学 第1問

問題

複素数について(1)と(2)を証明せよ.

(1) すべての正整数に対して次の等式が成り立つ.

(2) すべての正整数に対しては奇数である.

出典:名古屋大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

まず を確認し, が同じ2次方程式 を満たすことを使う。(1)はこの式に を掛けて, を代入して加えればよい。(2)では とおき, から整数列であることを先に押さえる。そのうえで漸化式を2で割った余りで見ると,隣り合う項の偶奇が同じになるので,全項が奇数であると分かる。

解答

(1)

まず である。したがって は2次方程式 の2つの解である。よって のいずれについても が成り立つ。 を正整数とする。 であるから は0でない。したがって上の式に を掛けて を得る。ここに をそれぞれ代入すると

である。両式を加えて となる。これで(1)が示された。

(2)

とおく。 であり,(1)より が成り立つ。初めの2項 は整数であり,この漸化式の右辺は整数から作られるので,すべての は整数である。

次に偶奇を調べる。漸化式から であるから, は偶数である。したがって は偶奇が同じである。特に は奇数なので, もすべて奇数である。

よって,すべての正整数 に対して である。