名古屋大学 1986年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 図形と方程式、積分
- 解法
- 座標設定、体積計算、場合分け
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 20〜28分
問題
xyz空間内の点(0,21,0)を通りz軸に平行な直線をlとする.3点(1,1,0),(1,0,1),(1,0,0)を頂点とする三角形の板を,lを軸として1回転して得られる回転体の体積を求めよ.
出典:名古屋大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
三角形の板は平面 x=1 上にあるので,高さ z で水平に切る。切り口は 0≦y≦1−z の線分で,回転軸は x=0,y=1/2 である。線分が y=1/2 を含むかどうかで断面の内半径が変わるため,0≦z≦1/2 と 1/2≦z≦1 に分けて輪の面積を積分する。
解答
三角形の板は三点 (1,1,0),(1,0,1),(1,0,0) を頂点としているので,平面 x=1 上にある。yz 平面で見ると,対応する三角形は y≧0,z≧0,y+z≦1 で表される。
高さ z で水平に切ると,板上の線分は 0≦y≦1−z である。また回転軸 l は x=0,y=21 を満たす z 軸に平行な直線である。したがって点 (1,y,z) から軸までの距離の二乗は 1+(y−21)2 である。 0≦z≦21 のとき,線分 0≦y≦1−z は y=1/2 を含む。このとき内半径は 1,外半径は y=0 で生じて 1+(0−21)2=25 である。よって断面積は π{(25)2−12}=4π である。 21≦z≦1 のとき,線分全体が y≦1/2 側にある。外半径はやはり y=0 で 25 であり,内半径は右端 y=1−z で
1+(1−z−21)2=1+(z−21)2
である。したがって断面積は
π{45−1−(z−21)2}=π{41−(z−21)2}
となる。
よって求める体積 V は
V=∫01/24πdz+∫1/21π{41−(z−21)2}dz
である。後半で u=z−1/2 とおくと
∫1/21π{41−(z−21)2}dz=π∫01/2(41−u2)du=12π
である。また前半は π/8 だから V=8π+12π=245π である。