名古屋大学 1981年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 微分、関数
- 解法
- 微分による最大最小、極限計算、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 16〜22分
問題
nを3以上の自然数とし,関数f(x)=x2+1x(x−n)のx≧0における最大値をanとする.n→∞limnanを求めよ.
出典:名古屋大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
絶対値の中身は 0≦x≦n で非正、x≧n で非負になるので、まず区間を分ける。0≦x≦n では hn(x)=x(n−x)/(x2+1) を微分し、分子 n(1−x2)−2x が単調に減少することから最大点を1つに決める。x≧n では値が1未満であることを確認し、n≧3 では前者の最大値が少なくとも1なので前者だけを採用する。最後に最大点 xn を用いて an/n の極限を取る。
解答
0≦x≦n では x(x−n)≦0 なので f(x)=x2+1x(n−x) である。これを hn(x)=x2+1x(n−x) とおく。微分すると hn′(x)=(x2+1)2(n−2x)(x2+1)−2x(nx−x2) であり、分子を整理して hn′(x)=(x2+1)2n(1−x2)−2x となる。
分子 N(x)=n(1−x2)−2x は x≧0 で単調に減少する。また N(0)=n>0,N(1)=−2<0 であるから、0<x<1 にただ1つの零点をもつ。その零点を xn とすると nxn2+2xn−n=0 より xn=nn2+1−1 である。したがって hn(x) は x=xn で最大となる。
一方、x≧n では f(x)=x2+1x(x−n)<1 である。n≧3 のとき、0≦x≦n 側では hn(1)=2n−1≧1 なので、全体の最大値は hn(xn) である。よって an=hn(xn) である。
したがって
nan=n(xn2+1)xn(n−xn)=xn2+1xn(1−nxn)
である。ここで xn=nn2+1−1→1,nxn→0 であるから limn→∞nan=21 である。よって 21 である。