名古屋大学 1981年度
文系数学 第3問(b)
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、関数
- 解法
- 文字消去、定積分評価、式変形
- 難易度
- 3 / 10 計算量 3 / 10 目安 6〜10分
問題
nを正整数として,関係式
f(x)=(x−1)n+2∫01f(t)dt
を満たす関数f(x)を求めよ.
出典:名古屋大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問(b)
方針
与式右辺に現れる ∫01f(t)dt は x によらない定数なので、これを I と置く。すると f(x)=(x−1)n+2I となる。両辺を 0 から 1 まで積分して I の一次方程式を作り、∫01(t−1)ndt=(−1)n/(n+1) を用いて I を決める。
解答
I=∫01f(t)dt とおく。これは x によらない定数である。与えられた関係式は f(x)=(x−1)n+2I と書ける。
両辺を x=0 から x=1 まで積分する。左辺は I であり、右辺は ∫01(x−1)ndx+2I である。ここで
∫01(x−1)ndx=[n+1(x−1)n+1]01=n+1(−1)n
である。したがって I=n+1(−1)n+2I となり、I=n+1(−1)n+1 を得る。
これをもとの式に戻して f(x)=(x−1)n+n+12(−1)n+1 である。
確認すると、この関数について
∫01f(t)dt=n+1(−1)n+n+12(−1)n+1=n+1(−1)n+1
であるから、確かに与式を満たす。