名古屋大学 1981年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 微分、方程式・不等式、論証・証明
- 解法
- 小問利用、増減表、不等式評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 12〜18分
問題
3次関数f(x)=x3+px+qについて,次の(1),(2)を証明せよ.
(1) x=α(α≧0とする)においてf(α)≧0,f′(α)≧0が成り立つならば,方程式f(x)=0の解はx>αの範囲にはない.
(2) αが3数1,1−p,1−qのどれよりも大きいならば,方程式f(x)=0の解はx>αの範囲にはない.
出典:名古屋大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
(1) は f′(x)=3x2+p を x>α≧0 で評価し、f′(x)>f′(α)≧0 から f が α より右で増加することを示す。(2) は仮定 α>1,α>1−p,α>1−q を p>1−α,q>1−α と読み替え、f(α)>0 と f′(α)>0 を確認して (1) を適用する。
解答
(1)
f′(x)=3x2+p である。x>α≧0 ならば x2>α2 であるから f′(x)=3x2+p>3α2+p=f′(α) である。仮定より f′(α)≧0 なので f′(x)>0(x>α) となる。したがって f(x) は x>α の範囲で増加する。
また仮定より f(α)≧0 であるから、x>α では f(x)>f(α)≧0 である。よって x>α の範囲に f(x)=0 を満たす解は存在しない。
(2)
仮定より α>1,p>1−α,q>1−α である。まず f′(α)=3α2+p>3α2+1−α である。α>1 だから 3α2+1−α>0 であり、したがって f′(α)>0 である。
次に f(α)=α3+pα+q である。α>0 なので、p>1−α に α を掛けて pα>α(1−α) を得る。また q>1−α であるから f(α)>α3+α(1−α)+(1−α) である。右辺は α3−α2+1=α2(α−1)+1 であり、α>1 だから正である。よって f(α)>0 である。
以上より (1) の条件が成り立つので、方程式 f(x)=0 の解は x>α の範囲にはない。