九州大学 2023年度
文系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、図形と方程式
- 解法
- 面積計算、絶対値の処理、置換
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
aを0<a<9を満たす実数とする。xy平面上の曲線Cと直線lを,次のように定める。
C:y=∣(x−3)(x+3)∣,l:y=a
曲線Cと直線lで囲まれる図形のうち,y≧aの領域にある部分の面積をS1,y≦aの領域にある部分の面積をS2とする。S1=S2となるaの値を求めよ。
出典:九州大学 2023年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
絶対値を外すと、∣x∣≦3 では C:y=9−x2、∣x∣≧3 では C:y=x2−9 である。水平線 y=a との交点を、中央側は u=9−a、外側は v=9+a とおいて整理する。対称性により右半分を計算して2倍し、S1=S2 を u2+v2=18 と合わせて v3=54 に帰着させる。
解答
∣x∣≦3 では C:y=9−x2 であり、∣x∣≧3 では C:y=x2−9 である。 0<a<9 より、中央の交点を u=9−a(0<u<3) とおくと、x=±u で 9−x2=a となる。また外側の交点を v=9+a(3<v<32) とおくと、x=±v で x2−9=a となる。ここで u2=9−a,v2=9+a だから u2+v2=18 である。
まず、y≧a にある部分は中央の山形の部分である。対称性より S1=2∫0u{(9−x2)−a}dx=2∫0u(u2−x2)dx=34u3 となる。
次に、y≦a にある部分は左右2つに分かれる。右側の面積は、u≦x≦3 では直線と中央の放物線の差、3≦x≦v では直線と外側の放物線の差を足せばよい。したがって S2=2{∫u3{a−(9−x2)}dx+∫3v{a−(x2−9)}dx} である。a=9−u2=v2−9 を用いると S2=2{∫u3(x2−u2)dx+∫3v(v2−x2)dx} となる。各積分を計算すると ∫u3(x2−u2)dx=9−3u2+32u3 であり、∫3v(v2−x2)dx=32v3−3v2+9 である。よって
S2=2{18−3(u2+v2)+32(u3+v3)}=34u3+34v3−72
となる。 S1=S2 より 34u3=34u3+34v3−72 であるから v3=54 である。したがって v2=5432=9⋅232 であり、a=v2−9 から a=9(232−1) を得る。この値は 0<a<9 を満たすので、求める値である。