九州大学 2020年度
文系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 関数、微分、積分
- 解法
- 判別式、面積計算、微分による最大最小
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
a≧0とする。2つの放物線C1:y=x2,C2:y=3(x−a)2+a3−40を考える。以下の問いに答えよ。
(1) C1とC2が異なる2点で交わるような定数aの値の範囲を求めよ。
(2) aが(1)で求めた範囲を動くとき,C1とC2で囲まれた図形の面積Sの最大値を求めよ。
出典:九州大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
2つの放物線の交点は、差 C2−C1 が0になる二次方程式で決まる。異なる2点で交わる条件は判別式で処理し、a≧0 と合わせて範囲を出す。面積は交点の中点を中心に平方完成して、上側が C1、下側が C2 であることを確認してから積分する。最後は面積が (−2a3+3a2+80)3/2 に比例するので、中身の三次式を 0≦a<4 で最大化する。
解答
(1)
2つの曲線の差をとると
C2−C1=3(x−a)2+a3−40−x2=2x2−6ax+3a2+a3−40
である。交点の x 座標は 2x2−6ax+3a2+a3−40=0 の解であり、異なる2点で交わる条件はこの二次方程式の判別式が正であることである。
判別式を計算すると
D=(−6a)2−4⋅2(3a2+a3−40)=36a2−24a2−8a3+320=−8a3+12a2+320=−4(a−4)(2a2+5a+20)
である。ここで 2a2+5a+20>0 であるから、D>0 は a<4 と同値である。条件 a≧0 と合わせて 0≦a<4 を得る。
(2)
k=−2a3+3a2+80 とおく。(1)の範囲では k>0 であり、交点の x 座標は α=23a−k,β=23a+k である。交点間では C2−C1 は上に開く二次式で負になるので、C1 が C2 より上にある。 u=x−23a とおくと、α≦x≦β は −2k≦u≦2k に対応し、C1−C2=2k−2u2 となる。したがって面積 S は
S=∫−k/2k/2(2k−2u2)du=[2ku−32u3]−k/2k/2=2kk−6kk=31k3/2
である。よって S を最大にするには、k=−2a3+3a2+80 を最大にすればよい。 k′(a)=−6a2+6a=6a(1−a) であるから、0<a<1 で増加、1<a<4 で減少する。また k(0)=80,k(1)=81,lima→4−0k(a)=0 である。したがって最大は a=1 のときで、k=81 である。ゆえに Smax=31⋅813/2=243 である。
別解。
面積部分は、二次式の根の間の面積公式としても処理できる。C2−C1=2(x−α)(x−β) であり、α<x<β では C1−C2=2(x−α)(β−x) である。したがって
S=∫αβ2(x−α)(β−x)dx=3(β−α)3=31k3/2
となり、以後は同じ最大化に帰着する。