九州大学 2014年度
理系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 微分、積分
- 解法
- 接線・法線、体積計算、定積分評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
関数f(x)=x−sinx (0≦x≦2π)を考える。曲線y=f(x)の接線で傾きが21となるものをlとする。
(1) lの方程式と接点の座標(a,b)を求めよ。
(2) aは(1)で求めたものとする。曲線y=f(x),直線x=a,およびx軸で囲まれた領域を,x軸のまわりに1回転してできる回転体の体積Vを求めよ。
出典:九州大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問
方針
接線の傾きは f′(x)=1−cosx なので、1−cosa=1/2 から接点の x 座標を決める。接線の方程式は点傾きの形で書けばよい。(2) は 0≦x≦a で f(x)=x−sinx≧0 であることを確認し、半径 f(x) の円板を積み重ねる体積として V=π∫0af(x)2dx を計算する。積分では x2、xsinx、sin2x に分ける。
解答
(1)
f(x)=x−sinx より f′(x)=1−cosx である。接線の傾きが 1/2 となる接点の x 座標を a とすると 1−cosa=21 である。したがって cosa=21 であり、0≦a≦π/2 だから a=3π である。このとき b=f(a)=3π−sin3π=3π−23 である。よって接点は (3π,3π−23) である。
接線 l は傾き 1/2 でこの点を通るから
である。整理すれば y=2x+6π−23 である。
(2)
0≦x≦π/3 では sinx≦x なので f(x)=x−sinx≧0 である。したがって、求める回転体の体積は、半径 f(x) の円板を積み重ねて V=π∫0π/3(x−sinx)2dx である。
積分を計算する。 (x−sinx)2=x2−2xsinx+sin2x である。まず
∫0π/3x2dx=31(3π)3=81π3
である。また部分積分より ∫xsinxdx=−xcosx+sinx だから
∫0π/3xsinxdx=−3π⋅21+23=−6π+23
である。さらに sin2x=21−cos2x より
∫0π/3sin2xdx=[2x−4sin2x]0π/3=6π−83
である。
したがって
∫0π/3(x−sinx)2dx=81π3−2(−6π+23)+6π−83=81π3+2π−893
である。よって
である。分母をそろえれば V=648π(8π3+324π−7293) とも書ける。