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九州大学 2013年度
文系数学 前期 第2問

問題

座標平面上で,次の連立不等式の表す領域をとする。

が領域内を動くとき,の値が最大となる点をとし,最小となる点をとする。以下の問いに答えよ。

(1) 点および点の座標を求めよ。

(2) かつとする。点が領域内を動くとき,が点でのみ最大値をとり,点でのみ最小値をとるとする。このとき,の値の範囲を求めよ。

出典:九州大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第2問

方針

まず4本の境界直線の交点から領域 の頂点を求め、線形関数 の最大・最小は頂点で起こることを使う。(2)では、 の等高線の法線ベクトル が、点 で接する2辺の外向き法線の内側に入ることが、 でのみ最大となる条件である。同様に、 でのみ最小となるには の2辺の外向き法線の内側に入る。これらを の範囲に直して共通部分を取る。

解答

(1)

境界直線を と書く。ただし後ろ2つは元の不等式を整理したものである。 の交点は である。この点では となる。また の交点は であり、この点では となる。

他の頂点も境界直線の交点として求められるが、線形関数 は領域の頂点で最大・最小をとる。各頂点で比較すると、最大となる点は であり、最小となる点は である。

(2)

は境界 の交点である。 でのみ最大となるには、法線ベクトル の外向き法線 の正の係数の和として表されればよい。したがって、ある正の数 を用いて と書ける。このとき であり、 から である。

一方、点 は境界 の交点である。 でのみ最小となるには、 が元の不等式 の外向き法線 の正の係数の和として表されればよい。これは の正の係数の和で表されることと同じである。よって である。

両方の条件を同時に満たすには、2つの範囲の共通部分を取ればよい。したがって である。端点では最大または最小を辺全体でとってしまうため、「点 でのみ」「点 でのみ」という条件に反する。

別解。(2)は等高線の傾きだけで見てもよい。直線 の傾きは である。点 で最大値をただ1つ取るには、この傾きが をつくる2辺 の傾きの間にあればよい。したがって すなわち である。同様に、点 で最小値をただ1つ取るには、隣り合う2辺の傾き の間に が入るので を得る。共通部分を取って、やはり である。