問題
中心,半径の円を平面上の軸の上をの正の方向に滑らないように転がす。このとき円上の定点が原点(0,0)を出発するとする。次の問いに答えよ。
(1) 円が角だけ回転したとき,点の座標を求めよ。
(2) が0からまで動いて円が一回転したときの点の描く曲線をとする。曲線と軸とで囲まれる部分の面積を求めよ。
(3) (2)の曲線の長さを求めよ。
出典:九州大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
滑らずに転がるので,円が角だけ回転したとき中心は方向に弧長だけ進む。初めに最下点にあった点は,中心から見てだけずれるので媒介変数表示が得られる。面積はが単調に増えることを使ってで計算し,曲線の長さはをに整理して積分する。
解答
(1)
円が軸上を滑らずに転がるので,角だけ回転したとき,中心は弧長だけ右に進む。したがって中心の座標は である。
点は初め中心から見ての位置にある。円が右向きに転がると,中心からへのベクトルは となる。よって点の座標は である。
(2)
(1)より である。ではなので,面積は で求められる。したがって
である。よって である。
(3)
(1)より である。したがって曲線の長さは
である。ではであるから絶対値は不要である。よって である。