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九州大学 1996年度
文系数学 第2問

問題

軸の正の部分を始線として,角の動径と,原点を中心とする半径1の円との交点をとする.行列で表される1次変換をとするとき,次の問に答えよ.

(1) ベクトルとベクトルの内積をの関数で表し,その関数のにおける最大値と最小値を求めよ.

(2) 上で求めた関数の最大値を与えるに対して,は平行であることを示せ.

出典:九州大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問

方針

と置き、行列で写したベクトルとの内積を三角関数で整理する。 を合成して最大・最小を求め、最大を与える で実際に となることを成分で確かめる。

解答

(1)

である。したがって

である。

よって内積を とおくと

であり、整理して となる。二倍角の公式を用いると

である。 のとき、 から まで動く。この範囲で余弦は もとる。したがって最大値は で、これは 、すなわち のときである。最小値は で、これは 、すなわち のときである。

(2)

最大値を与えるのは である。このとき

である。これを写すと

である。したがって となり、 は平行である。