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九州大学 1996年度
文系数学 第1問

問題

1辺の長さが1の正六角形に内接する円の中心をとし,その円周上の点をとする.次の問に答えよ.

(1) とするとき,内接円のベクトル方程式をで表せ.

(2) 線分の中点をとする.で表せ.

(3) を満たすの値をすべて求めよ.

出典:九州大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

正六角形の隣り合う辺なので をまず固定する。中心 、内接円の半径は であるから、円の方程式を内積で表す。(3) は を円の方程式に代入し、二次方程式の解をすべて拾う。

解答

(1)

正六角形の一辺の長さは で、 である。したがって である。

内接円の中心を とすると、正六角形の対称性から である。また内接円の半径は、正三角形を半分にした直角三角形から である。よって が内接円上にある条件は である。

これを内積で展開する。まず なので である。したがって求めるベクトル方程式は である。

(2)

であり、正六角形の頂点の並びから である。 の中点だから

である。

(3)

条件 より である。ここで より である。また なので である。

これらを (1) の方程式に代入すると であり、両辺を 倍して を得る。したがって であるから である。

別解。座標を と置くと、中心は である。直線 上の点を として円 に代入すると、同じく が得られる。