問題
はを満たす実数とする.2つの関数とのグラフの,の部分が囲む領域をとする.軸のまわりにを1回転してできる立体の体積を求めよ.
出典:京都大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
2曲線の差は で,区間内では上下関係が一定である。ただし,回転体の断面は,2曲線の間の縦線分が 軸をまたぐかどうかで変わる。 と では上下の曲線が符号反転するだけなので体積は同じであり, として計算する。対称性で の半分を考え, は円板, は環状断面として積分する。
解答
まず である。 では ,また では なので,常に である。
ここで とおく。 を に替えると, となり,領域は 軸に関して反転するだけである。したがって, 軸まわりの回転体の体積は変わらない。よって として計算すればよい。
このとき領域は原点に関して対称である。実際, を に替えると2つの関数は符号を変えて入れ替わる。したがって,体積は の部分を計算して2倍すればよい。 では であり,縦線分は 軸をまたぐ。このとき外側の半径は である。なぜなら だからである。よって断面積は である。
一方, では2つの値はともに0以上であるから,断面は環状になる。断面積は である。ここで を用いると, である。
したがって体積 は
である。
第1の積分は, とおくと である。 より
である。
第2の積分は
である。
よって
である。 を用いて整理すると,括弧内は となる。したがって である。ただし である。