問題
曲線上の点における法線上に,点をとなるようにとる.ただしの座標はより大きいとする.
(1) 点の座標を求めよ.またを求めよ.
(2) 実数はを満たすとし,がから1まで動くときに点と点が描く曲線の長さをそれぞれ,とする.このとき,極限を求めよ.
出典:京都大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
点 での接線の傾きは なので,法線方向のうち 座標が増える向きの単位ベクトルは である。これを に足して を表し, を求める。曲線の長さは速度の積分なので, の速さと の速さを比較する。 の速さは一見複雑だが,2乗して整理すると に簡約されるため,差の積分は になる。
解答
(1)
曲線 の における接線の傾きは である。したがって法線の傾きは であり,法線方向のベクトルとして を取れる。 の 座標は より大きいので,向きは の向きである。長さ1の単位ベクトルは であるから, である。よって である。
微分すると である。また なので である。
(2)
点 の速度ベクトルは であるから,速さは である。
次に点 の速さを求める。 とおくと,(1)より
である。展開して整理すると
である。 で右辺の括弧内は正なので,点 の速さは である。
したがって, が から1まで動くときの長さの差は
すなわち である。よって である。