京都大学 2018年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系学部
- 分野
- 図形と方程式、三角関数、微分
- 解法
- 座標設定、三角比の利用、微分による最大最小
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 20分
問題
1辺の長さが1の正方形ABCDにおいて,辺BC上にBとは異なる点Pを取り,線分APの垂直2等分線が辺AB,辺ADまたはその延長と交わる点をそれぞれQ,Rとする.
(1) 線分QRの長さをsin∠BAPを用いて表せ.
(2) 点Pが動くときの線分QRの長さの最小値を求めよ.
出典:京都大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
正方形を座標平面に置き,A=(0,0),B=(1,0),D=(0,1),P=(1,t) とする。線分 AP の垂直二等分線は,中点 (1/2,t/2) を通り,傾き −1/t の直線である。これと AB,AD との交点 Q,R を求め,QR を t で表す。さらに s=sin∠BAP=t/1+t2 に置き換える。(2)は t2=u として QR2 の最小化に直す。
解答
(1)
座標を A=(0,0),B=(1,0),D=(0,1) とし,P を P=(1,t)(0<t≦1) とおく。線分 AP の傾きは t であり,中点は (21,2t) である。したがって垂直二等分線は y−2t=−t1(x−21) で表される。
この直線と AB,すなわち y=0 との交点を Q とすると −2t=−t1(x−21) より Q=(21+t2,0) である。また AD またはその延長,すなわち x=0 との交点を R とすると y−2t=2t1 なので R=(0,2t1+t2) である。
よって
QR=(21+t2)2+(2t1+t2)2=2t(1+t2)3/2
である。
ここで s=sin∠BAP とおく。直角三角形で s=1+t2t だから 1−s2=1+t21 である。したがって s(1−s2)=(1+t2)3/2t であり,QR=2s(1−s2)1 である。
(2)
(1)の式から QR2=4t2(1+t2)3 である。u=t2 とおくと 0<u≦1 であり,QR2=4u(1+u)3 である。これを F(u) とおくと F′(u)=4u2(1+u)2(2u−1) である。よって F(u) は 0<u<1/2 で減少し,1/2<u≦1 で増加する。したがって最小は u=21 で起こる。
このとき QR2=4⋅(1/2)(3/2)3=1627 なので,求める最小値は 433 である。
別解。(2)は s の式からも処理できる。0<t≦1 より 0<s≦1/2 であるから,QR を最小にすることは s(1−s2) を最大にすることと同じである。G(s)=s(1−s2) とおくと G′(s)=1−3s2 であり,範囲内で最大となるのは s=1/3 のときである。よって QRmin=2⋅(1/3)⋅(2/3)1=433 となる。