京都大学 2013年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、積分、指数・対数
- 解法
- 接線・法線、面積計算、定積分評価
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
xy平面内で,y軸上の点Pを中心とする円Cが2つの曲線
C1:y=3log(1+x),C2:y=3log(1−x)
とそれぞれ点A,点Bで接しているとする.さらに△PABはAとBがy軸に関して対称な位置にある正三角形であるとする.このとき3つの曲線C,C1,C2で囲まれた部分の面積を求めよ.
ただし、2つの曲線がある点で接するとは、その点を共有し、さらにその点において共通の接線をもつことである。
出典:京都大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
対称性から接点を A=(s,3log(1+s))、B=(−s,3log(1+s))、中心を P=(0,p) と置く。接線条件は「半径と接線が垂直」という形で使い、正三角形条件は AB=2s の高さが 3s であることから使う。この2条件を比較して s=2 を決める。面積は対称性で2倍し、0≦x≦2 において円の下側の弧と C1 の差を積分する。
解答
対称性より、接点を A=(s,3log(1+s)),B=(−s,3log(1+s)) とおける。ただし s>0 である。また円の中心を P=(0,p) とおく。
曲線 C1:y=3log(1+x) の x=s における接線の傾きは 1+s3 である。一方、半径 PA の傾きは s3log(1+s)−p である。接線と半径は垂直だから 1+s3⋅s3log(1+s)−p=−1 である。よって p−3log(1+s)=3s(1+s) を得る。
また、△PAB は正三角形である。底辺 AB の長さは 2s なので、その高さは 3s である。したがって p−3log(1+s)=3s である。
2つの式を比べると 3s(1+s)=3s であり、s>0 より 1+s=3 となる。したがって s=2 である。このとき A=(2,3log3),P=(0,3log3+23) であり、正三角形の一辺の長さから円の半径は PA=AB=4 である。
求める領域は y 軸に関して対称である。0≦x≦2 では、円の下側の弧は y=3log3+23−16−x2 であり、下側の境界は C1 である。したがって面積 S は
S=2∫02{3log3+23−16−x2−3log(1+x)}dx
である。
まず 2∫02(3log3+23)dx=43log3+83 である。また ∫0216−x2dx=23+34π だから 2∫0216−x2dx=43+38π である。さらに ∫02log(1+x)dx=[(1+x)log(1+x)−(1+x)]02=3log3−2 なので 23∫02log(1+x)dx=63log3−43 である。
以上より
S=43log3+83−(43+38π)−(63log3−43)
=83−23log3−38π である。