問題
次の条件(*)を満たす正の実数の組の範囲を求め,座標平面上に図示せよ.
(*) かつとなるがちょうど1つある.
出典:京都大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第5問
方針
まず の場合は等式が恒等的に成り立つので除く。 では を または に分ける。正の解は と からそれぞれ 、 と出る。 に入る個数を数え、全体でちょうど1個にするには、 側から1個だけ、 側から0個であることが必要十分になる。最後に境界線の含む・含まないを整理して図示条件にする。
解答
まず の場合を考える。このとき はすべての で成り立つので、条件(*)の「ちょうど1つ」を満たさない。以下では とする。
一般に は となることと同値である。ただし は整数である。したがって の解は または から得られる。
まず 側を見る。 であり、正の解は である。これが に入る条件は すなわち である。したがって、ここから出る解がちょうど1個であるためには が必要十分である。
次に 側を見る。 なので であり、正の解は である。これが1つでも に入るのは のときである。全体の解をちょうど1つにするには、 側からは解が出てはいけない。したがって が必要である。
逆に が成り立つとする。このとき 側からは だけが に入る。一方、 なので 側からは解が出ない。よって条件(*)を満たす。
したがって求める範囲は である。
図示すると、第1象限で、直線 上を含み、直線 上を含まない帯状部分のうち、2直線 の内側にある部分である。ただし直線 上の点は除く。