過去問データベース 過去問を探す

京都大学 2009年度
文系数学 第1問

問題

次の各問にそれぞれ答えよ.

問1 空間上の2点を通る直線に点から下ろした垂線の足の座標を求めよ.

問2 白球と赤球の入った袋から2個の球を同時に取り出すゲームを考える.取り出した2球がともに白球ならば「成功」でゲームを終了し,そうでないときは「失敗」とし,取り出した2球に赤球を1個加えた3個の球を袋にもどしてゲームを続けるものとする.最初に白球が2個,赤球が1個袋に入っていたとき,回まで失敗し回目に成功する確率を求めよ.ただしとする.

出典:京都大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

問1は直線と表し,垂線の足ではが直線の方向ベクトルと直交することを内積で使う。問2は失敗しても白球2個は袋に戻り,赤球だけが1個増えることをまず確認する。回目直前には白球2個,赤球個,合計個であるから,各回の失敗確率と最後の成功確率を掛ける。積はに分けて望遠的に約分する。

解答

問1

直線の方向ベクトルは である。垂線の足は直線上にあるので,実数を用いて と表せる。すなわち である。 が直線に垂直であるから である。ここで なので

である。よって となる。したがって である。

問2

最初は白球2個,赤球1個である。失敗した場合,取り出した2個を袋に戻し,さらに赤球を1個加えるので,白球の個数は常に2個のままで,失敗するたびに赤球が1個増える。

したがって回目の試行の直前には,白球が2個,赤球が個,合計個入っている。回目に成功する確率は,白球2個を同時に取り出す確率なので

である。よって回目に失敗する確率は

である。

求める確率は,1回目から回目まで失敗し,回目に成功する確率であるから である。この積を

と分けると

である。したがって求める確率は

である。