問題
空間内に原点を中心とし半径1の球面を考え,上の2点を,とする.で与えられる平面でを切った切り口の円において,とを結ぶ弧のうち短い方の長さをとする.また3点,,を通る平面でを切った切り口の円において,とを結ぶ弧のうち短い方の長さをとする.このときを証明せよ.
出典:京都大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問
方針
は平面 による小円上の弧長であり,その小円の半径は である。 の平面内での中心角を求めると なので となる。一方, を通る平面による切り口は半径1の大円であり, は と の中心角に等しい。内積から を求め, と比較する。
解答
平面 で単位球面を切ると,切り口の円の中心は であり,半径は である。
この平面内で,中心から と へ向かうベクトルは, 成分だけを見れば
である。これらの内積は ,それぞれの長さは なので,中心角 は を満たす。短い方の弧なので であり, である。
次に,3点 を通る平面は原点を通るので,球面との切り口は半径1の大円である。したがって は,単位ベクトル と のなす中心角に等しい。内積を計算すると
よって である。
一方 であり,
より である。 で余弦は減少するから, となる。したがって が示された。
別解。2点 の空間内での直線距離は
である。半径 の円で弦長が の短い弧の長さは である。小円では なので 。大円では なので である。ここで であり, では正弦が増加するから, である。したがって と比較してもよい。