京都大学 2008年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、図形と方程式
- 解法
- 座標設定、体積計算、定積分評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
次の式で与えられる底面の半径が2,高さが1の円柱Cを考える.
C={(x,y,z)∣x2+y2≦4,0≦z≦1}
xy平面上の直線y=1を含み,xy平面と45∘の角をなす平面のうち,点(0,2,1)を通るものをHとする.円柱Cを平面Hで二つに分けるとき,点(0,2,0)を含む方の体積を求めよ.
出典:京都大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
平面 H は直線 y=1,z=0 を含むので z=m(y−1) と書ける。xy 平面となす角が 45∘ で,点 (0,2,1) を通ることから m=1,すなわち z=y−1 である。点 (0,2,0) が属する側は z≦y−1 なので,円柱内では 1≦y≦2 の部分だけが寄与し,高さは y−1 になる。あとは底面円の横幅 24−y2 を掛けて積分する。
解答
平面 H は xy 平面上の直線 y=1,すなわち y=1,z=0 を含む。したがって H は z=m(y−1) の形で表せる。
この平面と xy 平面のなす角は 45∘ である。y,z 平面で見ると,直線 z=m(y−1) と z=0 のなす角が 45∘ であり,さらに点 (0,2,1) を通るので 1=m(2−1) から m=1 である。よって H:z=y−1 である。
点 (0,2,0) は 0<2−1 を満たすので,求める側は z≦y−1 である。円柱 C では 0≦z≦1 でもあるから,この側に含まれる高さは,y−1 が正になる 1≦y≦2 において 0≦z≦y−1 である。y=2 でも高さは 1 で,円柱の上面を超えない。
底面円 x2+y2≦4 において,固定した y に対する x の幅は −4−y2≦x≦4−y2 より 24−y2 である。したがって求める体積 V は V=∫1224−y2(y−1)dy である。
これを計算する。
V=∫122y4−y2dy−∫1224−y2dy.
第1項は
∫122y4−y2dy=[−32(4−y2)3/2]12=23
である。第2項については,半径2の円の面積公式から ∫24−y2dy=y4−y2+4arcsin2y であるから,
∫1224−y2dy=[y4−y2+4arcsin2y]12=2π−(3+32π)=34π−3.
よって V=23−(34π−3)=33−34π である。