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京都大学 1997年度
理系数学 第4問

問題

(1) であるとき,次の不等式を示せ.

(2) を示せ.

出典:京都大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問

方針

(1)は、により左辺をへ直し、区間の中点を中心に対称な2点の正弦和を比較する。を組にすると、であり、端点より内部の方がが大きいことから厳密な不等式が出る。(2)では幅の区間に(1)を適用し、対称な積分区間が全体を覆うことを使って三角和を上から押さえる。

解答

(1)

まず である。実際、と置けばであり、積分区間がに移る。

したがって、示すべき不等式は と同じである。

ここで とおく。よりである。とすると である。加法定理より であり、また端点では である。 ではであり、なのでである。よって が区間内部で成り立つ。これをで積分して

を得る。なので、これは求める不等式である。

(2)

とおく。(1)を に適用する。4つの不等式の左辺を足すと

となる。これは に等しい。

一方、右辺を足すと

ここでだから である。したがって である。

(1)の不等式はすべて厳密なので、足し合わせて を得る。ゆえに である。