京都大学 1995年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、図形と方程式
- 解法
- 接線・法線、面積計算、微分による最大最小
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 25分
問題
a,rはa≧21,0<r<214a−1をみたす定数とする.円x2+(y−a)2=r2の接線と放物線y=x2で囲まれる図形の面積の最小値をaとrで表せ.
出典:京都大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
接線を y=px+q とおく。円への接線条件から q=a±rp2+1 を得て、面積を小さくする下側の接線を選ぶ。直線と放物線の交点の判別式を D=p2+4q とすると、囲まれる面積は D3/2/6。最後は u=p2+1≧1 による一変数の最小化に帰着する。
解答
円の接線を y=px+q とおく。円の中心は (0,a) であるから、中心から直線 px−y+q=0 までの距離が r であることより p2+1∣q−a∣=r である。したがって q=a±rp2+1 である。
同じ傾き p なら、q が小さいほど放物線 y=x2 との囲む面積は小さくなる。よって最小値を考えるには q=a−rp2+1 だけを扱えばよい。
直線 y=px+q と放物線 y=x2 の交点の x 座標は x2−px−q=0 の2根である。この判別式を D=p2+4q とおく。2根を α,β とすると、β−α=D であり、囲まれる部分の面積は
∫αβ{px+q−x2}dx=∫αβ−(x−α)(x−β)dx=6(β−α)3=6D3/2
である。
したがって、面積を最小にするには D=p2+4a−4rp2+1 を最小にすればよい。ここで u=p2+1(u≧1) とおくと D=u2−1+4a−4ru=(u−2r)2+4a−1−4r2 である。 0<r<1/2 のとき、2r<1 なので、制約 u≧1 のもとでは u=1 で最小となる。このとき Dmin=1−1+4a−4r=4a−4r である。
一方、r≧1/2 のときは 2r≧1 であり、u=2r が許されるから Dmin=4a−1−4r2 である。問題の仮定 0<r<214a−1 により、この値は正である。
よって求める面積の最小値は
⎩⎨⎧6(4a−4r)3/26(4a−1−4r2)3/2(0<r<21),(21≦r<214a−1)
である。