京都大学 1994年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 図形と方程式、ベクトル
- 解法
- 座標設定、範囲評価、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
xyz空間で,(0,0,1)を中心とする半径1の球面をS1,(0,1,0)を中心とする半径1の球面をS2とする.2つの球面S1,S2の共通部分の上にある点P(a,b,c)を考え,点Pを中心とする半径21の球面をS0とする.S0が平面x−z=0と交わってできる円の半径が42であるとき,a,b,cの値を求めよ.
出典:京都大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
まずPが2つの球面上にある条件を書き,2式を引いてb=cを得る。次に,半径1/2の球を平面で切った円の半径が与えられているので,中心Pから平面x−z=0までの距離を三平方で求める。これにより∣a−c∣=1/2,さらにc=bから∣a−b∣=1/2となる。最後はa2+2b2−2b=0との連立で,符号の場合分けを行い,実数解を残す。
解答
点P(a,b,c)がS1上にある条件は a2+b2+(c−1)2=1 であり,S2上にある条件は a2+(b−1)2+c2=1 である。両式を引くと b2+(c−1)2−(b−1)2−c2=0 となる。これを整理すると −2c+2b=0 であるから b=c を得る。
この値を球面条件へ戻すと a2+b2+(b−1)2=1 であり,すなわち a2+2b2−2b=0 である。
次に,点P(a,b,c)から平面x−z=0までの距離をdとすると d=2∣a−c∣ である。半径1/2の球を,中心から距離dの平面で切った円の半径が2/4であるから,直角三角形の関係より (21)2=d2+(42)2 となる。したがって d2=41−81=81 であり,2(a−c)2=81 だから ∣a−c∣=21 である。
すでにc=bなので ∣a−b∣=21 である。場合に分ける。 a−b=1/2,すなわちa=b+1/2のとき,(b+21)2+2b2−2b=0 より 3b2−b+41=0 となる。この判別式は (−1)2−4⋅3⋅41=−2 なので実数解をもたない。 a−b=−1/2,すなわちa=b−1/2のとき,(b−21)2+2b2−2b=0 より 3b2−3b+41=0 となる。これを解くと b=63±6=21±66 である。さらにa=b−1/2,c=bだから
(a,b,c)=(66,21+66,21+66)
または
(a,b,c)=(−66,21−66,21−66)
である。
よって求める値は
(66,21+66,21+66),(−66,21−66,21−66)
である。