過去問データベース 過去問を探す

京都大学 1992年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

平面ベクトルの内積をと表わす.は平面上の一次変換とする.

(1) がたがいに直交する単位ベクトルとすると,は,ベクトルの組のとり方によらないで,によってきまる値であることを示せ.

(2) 原点を通る2つの定直線があって,によって上の任意の点自身に移され,上の任意の点の中点に移されるとする.このときに対するの値を求めよ.

出典:京都大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

一次変換の行列を置き、直交単位ベクトルを角度表示して対角方向の内積和を計算する。(2)は2本の不変直線が固有方向となるため、座標の取り方によらない値をその2方向で求める。

解答

(1)

標準基底で の行列を

とする。直交単位ベクトルを

と置ける。直接計算すると

従って によらず、一次変換 のみによって決まる。

(2)

直線 の方向ベクトルはそれぞれ により1倍、 倍される。2直線は異なるので、この2方向を基底に取った行列の対角成分は である。(1)の値は基底の取り方によらない対角成分の和だから