問題
単位円に直線 が接しているとする.この接線と軸,軸とで囲まれた三角形を軸のまわりに一回転してできる回転体の体積をとする.
接線をいろいろ変えたときのの最小値を求めよ.またそのときの接点の座標を求めよ.
出典:京都大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第5問
方針
直線 が単位円に接する条件は,原点から直線までの距離が1であることから となる。三角形の切片は , なので, 軸まわりの回転体は底面半径 ,高さ の円すいとして体積を出せる。あとは を最小にするため,制約 のもとで を最大にする。接点は法線方向から である。
解答
直線 が単位円 に接するためには,原点から直線までの距離が1であればよい。原点からこの直線までの距離は であるから が成り立つ。
この直線は 軸, 軸とそれぞれ で交わる。したがって,この三角形を 軸のまわりに回転してできる立体は,高さ ,底面半径 の円すいである。よって
である。
したがって を最小にするには, を最大にすればよい。 とおくと, であり だから である。正の値なので2乗して最大化してよい。 とおくと である。 では, の前で増加し,後で減少するので,最大は で生じる。したがって であり, より である。
このとき だから である。
接点については, のとき点 は単位円上にあり を満たすので,直線 との接点である。よって求める接点は であり,最小値は である。
別解。 の最大化は微分を使わずにもできる。 であるから,相加平均と相乗平均の関係より
である。したがって であり,等号は のとき,すなわち , のときに成り立つ。これにより同じ最小値を得る。