問題
袋の中に個の白玉と2個の赤玉がある.「袋の中の個の玉から無作為に1個を取り出し,つぎに(外部にある)白玉を1個袋に入れる」という試行をくり返す.
● 回目の試行で赤玉をとり出す確率をとする.
● 回目の試行を行なう前,袋の中に赤玉が1個あり,かつ回目の試行で赤玉をとり出す確率をとする.
● 回目の試行を行なう前,袋の中に赤玉が2個あり,かつ回目の試行で赤玉をとり出す確率をとする.
従ってが成立している.
(1) ,を,で表す式(漸化式)を求めよ.
(2) をで表す式を求め,を求めよ.
出典:京都大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第5問
方針
第 回の試行の直前に赤玉が何個残っているかで場合を分ける。, は「その状態にあり,さらに第 回で赤を引く」確率なので,まず直前の状態確率に戻してから推移を数える。二つの漸化式を足すと の漸化式が一気に閉じる。
解答
(1)
第 回の試行の直前に赤玉が一個残っている確率を ,二個残っている確率を とおく。このとき,袋の中の玉の総数は常に 個であるから である。したがって と表せる。
まず,第 回の直前に赤玉が一個残っている場合を考える。これは,第 回の直前に赤玉が一個残っていて白玉を引く場合,または赤玉が二個残っていて赤玉を引く場合である。よって である。したがって を得る。
次に,第 回の直前に赤玉が二個残っているためには,第 回の直前にも赤玉が二個残っていて,第 回に白玉を引く必要がある。白玉は 個であるから であり,したがって である。
(2)
ここで とおくと,上の二つの式を足して
である。よって となる。
初回は赤玉が二個残っている状態から始まるので である。したがって等比数列の形で を得る。