問題
とおく.ただし,は定数でである.関数の列を次によって定める.
(i)
(ii)
(1) を,,の式で表せ.
(2) 次の条件をみたす数列を一つ作れ.(の値によって,異なる数列であってもよい.)
条件ならば,数列は正の数に収束する.
出典:京都大学 1989年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第6問
方針
分数一次関数の反復は、分子分母を直接追うか逆数を取ると一次漸化式になる。まず帰納法で の閉じた形を求める。(2)は と で減衰の速さが異なるので分け、正の有限極限を残す倍率を選ぶ。
解答
(1)
帰納法により
となる。実際 では成立し、この式を に代入すると
を得る。
したがって なら
なら
(2)
のとき
と選べば、任意の に対して
のときは
と選べば
よっていずれの場合も条件を満たす数列が得られた。