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京都大学 1988年度
文理共通数学 文系第3問・理系第1問

問題

実数に対し,とする.

(1) で割り切れることを示せ.

(2) かつをみたす実数が存在するような点の範囲を図示せよ.

出典:京都大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第3問・理系第1問

方針

に分け、2次関数の差 を使って因数分解する。(2)では、固定点でない は、因数分解で出るもう一方の2次式の実根として現れる。その2次式が実根をもち、かつ と重ならない条件を判別式と境界の確認で決める。

解答

(1)

である。ここで任意の実数 について が成り立つ。 とすると である。したがって

となる。よって である。

(2)

(1)より、 と同値である。さらに であるためには を満たし、かつ である実数 が存在すればよい。

まず である。また である。後者の判別式を とすると である。 ならば、2次方程式 は相異なる2つの実根をもつ。ここで、もしその根が同時に も満たすなら、2つの2次式の差 も0でなければならない。したがってその根は である。これは後者の2次式の頂点の 座標なので、共通根があるのは判別式が0のときだけである。よって のときには、少なくとも1つ、実際には2つの根が を満たす。

一方、 のとき、根は である。このとき上の差も0なので、 だけでなく も成り立つ。したがって固定点になってしまい、条件 を満たさない。 では実根がない。

よって求める条件は である。すなわち である。 平面では、境界 の下側の領域であり、境界は含まない。

別解。 とおくと、 かつ は、 が互いに入れ替わる2点であることを意味する。上の因数分解は、このような2周期点を固定点と分離する計算になっている。境界では2周期点が固定点に重なるため、等号を含めない。