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京都大学 1987年度
理系数学 第3問

問題

不等式がすべての実数について成り立つような点の範囲を図示せよ.

出典:京都大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

と置くと、 全体を動き、条件は2次関数 が区間 で常に 未満となることに変わる。端点から が必要である。 では最大は端点で決まる。 では上に凸なので頂点が区間内にあるときだけ頂点条件を追加し、最終的に の放物線内と、 の直線に挟まれた領域に整理する。

解答

とおく。 がすべての実数を動くとき、 は区間 全体を動く。また だから、与えられた不等式は すなわち がすべての で成り立つことと同値である。

まず端点条件を調べる。 から を得る。また から を得る。したがって が必要である。

の場合】このとき は下に凸、または1次式である。区間 における最大値は端点のどちらかでとるので、端点条件だけで十分である。よって である。ただしこの不等式から自動的に である。

の場合】このとき は上に凸であり、頂点が区間内にある場合には頂点で最大値をとる。頂点は である。頂点が に入る条件は である。

頂点が区間内にあるとき、頂点での値は である。したがって必要な条件は である。 に注意して整理すると となる。この右辺が正でなければならないため、この場合は である。

端点条件と頂点条件を合わせて図示しやすい形に整理する。 では、 のもとで頂点が区間内に入っても、上の頂点条件は自動的に満たされる。実際、この範囲では である。したがって では端点条件だけでよい。

一方、 では、端点条件を満たす点では頂点が区間内に入り、頂点条件 が端点条件より強い。よって求める範囲は で表される部分と、 で表される部分の和集合である。境界はすべて含まれない。ただし2つの部分は で接続し、そのとき である。