問題
となる実数に対し,点を中心とし半径がの円をとする.円は中心がで円と異なる2点,で交わり,となるものとする.円の内部を,円の内部を,四辺形の内部をと表す.をの範囲で変化させるとき,から交わりを除いた部分の面積の最大値を求めよ.
出典:京都大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問
方針
直交条件から は を直角とする直角三角形であり,, なので である。座標では と置ける。 とおくと,四辺形 の面積と二円の共通部分の面積を扇形と三角形で表し,差を とする。最後は の符号を で調べ,最大が で生じることを示す。
解答
交点のうち上側の点を とする。条件 より であるから である。また は円 上にあるので である。これらを比べて を得る。したがって であり, だから である。下側の交点 は 軸対称な点である。
ここで とおく。四辺形 は対角線 の長さが ,対角線 の長さが で,この二つは直交する。よって面積は である。
次に二円の共通部分 の面積を求める。円 では,半径 のなす中心角は なので,対応する扇形の面積は である。円 の半径は であり,中心 での半角は なので,対応する扇形の面積は である。二つの扇形を足すと,共通部分に加えて三角形 と の面積分が含まれる。この二つの三角形の合計面積は四辺形 の面積と同じ である。したがって
である。
求める面積を とすると,四辺形から共通部分を除くので
である。
これを微分すると となる。ここで とおくと, であり, と書ける。 では だから である。 では とおけば より である。
したがって は で増加し, で減少する。最大は で生じる。このとき であり,最大値は
である。