問題
座標空間において,平面上に一辺の長さが1の正三角形がある.点,,から平面におろした垂線の足をそれぞれ,,とする.動点はからの方向へ出発し,一定の速さでの周を一周する.動点は同時にからの方向へ出発し,と同じ一定の速さでの周を一周する.線分が通過してできる曲面と,によって囲まれる立体をとする.
(1) 平面 によるの切り口はどのような図形か.
(2) の体積を求めよ.
出典:京都大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第4問・理系第2問
方針
高さ の切り口は,動く線分 を高さ比で内分する点の軌跡である。上の正三角形と下の正三角形は平行合同で, は より一つ先の対応辺を動く。各辺区間で内分点を追うと,切り口は三つの線分で囲まれる正三角形になる。辺長を,元の正三角形の隣り合う辺ベクトルの角が であることから計算し,断面積を から まで積分する。
解答
(1)
平面 への正射影で, はそれぞれ の真上にある。高さ にある線分 上の点は, の高さが , の高さが であるから,平面上の位置として で表される点である。
動きの最初の区間では, は から へ, は から へ,同じ速さで動く。したがって高さ の切り口上では,点は から までの線分を動く。同様に次の二つの区間で,切り口は を頂点とする三角形になる。
元の正三角形の辺ベクトルを , とする。 で,この二つのなす角は である。切り口の一辺のベクトルは であるから,その長さの二乗は である。三つの辺は同じ計算で同じ長さになり,向きも ずつ変わるので,切り口は である。
(2)
高さ における断面積は である。したがって体積 は である。計算すると
となる。