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京都大学 1985年度
文理共通数学 文系第3問・理系第3問

問題

は実数とし,の2根をとする.

(i) とすれば,いかなる複素数に対してもとなる実数が存在することを示せ.

(ii) とおくとき,次の条件(*)を満たす点全体の集合を決定し,図示せよ.

(*) がともに実数なら,

出典:京都大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第3問・理系第3問

方針

まず が実数係数で動ける範囲を分類する。(i)の非実根かつ では実方向と虚方向を別々に調整できる。(ii)では、元の2根が実数なら動ける範囲は実軸、非実根で なら全ての複素数、 なら虚軸だけになる。各場合で の根がその範囲に入るかを判別式や直接代入で調べる。

解答

(i)

より とおくと、2根は である。

任意の複素数を と書く。実数 に対して

である。したがって を満たすように を選べばよい。 かつ だから を満たす実数 は存在する。実際、

とすればよい。よって任意の複素数 と表される。

(ii)

とおく。条件(*)は、 の根が に1つも入らないことと同じである。

まず の場合を考える。このとき は実数である。 なら の少なくとも一方は0でないので、 は実数全体である。したがって条件(*)は、実係数2次式 が実数解をもたないことと同値である。その条件は判別式より すなわち である。これは と書ける。

なお のときは なので であるが、 であり、条件(*)を満たす。この点も後で述べる に含まれる。

次に の場合を考える。この場合は (i) により が複素数全体になる。2次式 は複素数の範囲では必ず根をもつので、その根は に入ってしまう。よって条件(*)は成り立たない。

最後に の場合を考える。このとき であり、 は虚軸全体である。 とおくと

である。これが0になるためには虚部から が必要であり、そのとき実部から が必要である。したがって、この場合は のとき、かつそのときに限り条件(*)を満たす。

以上をまとめる。 の部分では である。 の部分では である。ゆえに求める集合

である。

図示すると、 では放物線 の下側または境界と、放物線 の下側との共通部分を取る。ただし後者の境界は含まない。さらに の縦軸上は、点 だけを除いてすべて含める。