問題
平面上に四辺形があって,どの頂点も,残りの頂点の作る三角形の外部にある.の重心を,の重心を,の重心を,の重心をとして,四辺形を作る.
(1) 線分,,,は1点を共有することを示せ.
(2) (1)において,点は各線分をどのような比に分けるか.
出典:京都大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第5問
方針
各頂点の位置ベクトルを と置き、四点の平均 を考える。反対側三角形の重心 は なので、 と を比較すれば、 が一直線上にあり、比が であることが分かる。
解答
(1)
点 の位置ベクトルをそれぞれ とする。また とおき、この位置ベクトルをもつ点を とする。
三角形 の重心 の位置ベクトルは である。すると
であり、
したがって である。よって は一直線上にある。
同様に もそれぞれ一直線上にある。したがって線分 は1点 を共有する。
(2)
上で得た は、長さについて を意味する。したがって 同じ計算が他の頂点にも成り立つので である。
よって点 は各線分を、元の頂点側から に分ける。
別解の視点
点 は四点 の平均の点である。三角形の重心を使って作った点と元の頂点を結ぶと、この四点平均が自然に現れる。図形の形に依存せず、位置ベクトルの平均だけで処理できるのがこの問題の特徴である。