問題
をのグラフ,を原点と異なる上の点とする.
(1) 点における曲線の接線は,と異なる点でと交わることを示せ.
(2) 曲線と線分で囲まれた部分は,軸によって,どのような面積の比に分けられるか.
出典:京都大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
接点の 座標を と置き、接線の式を作って曲線との交点方程式を立てる。すると を含む場合でも交点方程式では が消え、 と因数分解される。面積比は として 軸で左右に分けて積分し、 の場合は左右が入れ替わることを最後に述べる。
解答
(1)
点 の 座標を とする。 は原点と異なる曲線上の点なので である。曲線は であり、導関数は したがって点 における接線の傾きは である。接線の方程式は であり、整理して となる。
この接線と曲線の交点の 座標は を満たす。整理すると これは と因数分解できる。 は接点 に対応し、もう一つの交点は である。 なので であり、接線は と異なる点 で曲線と交わる。
(2)
接線と曲線の差を計算する。接線の 座標から曲線の 座標を引くと である。これは である。
まず として計算する。このとき の 座標は であり、囲まれる範囲は である。この区間で なので、曲線は接線より上にある。
したがって 軸の左側、すなわち を含む側の面積は である。 とおくと だから よって左側の面積は 同様に、右側、すなわち を含む側の面積は ここで なので、右側の面積は したがって のときは左右が入れ替わるだけである。よって結論として である。
別解の視点
この面積比は接点の位置 に依存しない。積分で と置くと全体に が掛かり、比を取ると消えるためである。