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京都大学 1981年度
文系数学 第2問

問題

を有理数とし,次の関係をもつを座標にもつ平面上の点 を考える;

いま,がともに有理数で,かつは原点ではないとする.このとき,すべてのは有理数であり,点は原点を中心とする定円上にあることを示せ.

出典:京都大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問

方針

与式は についての連立一次方程式である。まず係数行列の行列式が であることから一意に解き、 が有理数なら次も有理数になることを示す。定円性は、差と和を掛けて足す方法、または得られた一次変換が長さを保つことを使って示す。

解答

与えられた2式を について整理すると である。左辺の係数行列の行列式は であり、 は有理数、特に実数だから である。したがって解は一意に定まり、計算すると

となる。 が有理数で、 が有理数なら、右辺は有理数の四則計算で得られるので も有理数である。 はともに有理数であるから、数学的帰納法により、すべての は有理数である。

次に、与式を差の形に戻すと である。第1式に を掛け、第2式に を掛けて足すと となる。これは を意味する。よってこれを繰り返して がすべての について成り立つ。 は原点でないから であり、点 は原点を中心とする定円 上にある。

別解。

先に求めた式を

と見る。ここで

であるから、直接展開して が分かる。この見方でも定円上にあることが直ちに従う。